[2021.01.27]
認知症の治療法①
・認知症の治療法①
アルツハイマー型認知症は、緩やかに進行する病気です。現時点では根本的に治療して元の状態に戻すことは困難ですが、病気の進行をできるだけ遅らせて、本人が少しでも長くその人らしく暮らせるように支えること、そして家族の介護の負担を軽減することが治療の中心になります。アルツハイマー型認知症の治療には、薬による治療(薬物治療)と薬を使わない治療(非薬物療法)があります。
今回のコラムでは、薬による治療をご紹介します。
・薬による治療法
アルツハイマー型認知症の薬物治療には、認知機能を増強して、中核症状を少しでも改善し病気の進行を遅らせる治療と、行動・心理症状(BPSD)を抑える治療があります。アルツハイマー型認知症の治療薬はコリンエステラーゼ阻害薬とNMDA受容体拮抗薬の2種類がありそれぞれの総称名と薬効、薬理効果をまとめました。
薬の効果と副作用を定期的にチェックしながら、症状に合わせて使っていくので、治療中に気になる変化があれば医師に相談することで、より良い治療につながります。
コリンエステラーゼ阻害薬・・・神経伝達物質が減るのを抑え、情報の伝達をスムーズにします。
NMDA受容体拮抗薬・・・過剰なカルシウムイオンの流入をブロックし、記憶の情報伝達を整えるとともに神経細胞を守ります。
参照URL https://www.isshogaiine.com/treat/index.html