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[2021.01.27]

棚倉工場だより① ~福島県での養蚕の歴史~

私たちの工場がある、福島県の養蚕の歴史をご紹介します。

・福島県での養蚕の歴史 

福島県は現在でも国内有数の養蚕地域です。桑はカイコの飼料ですが、阿武隈川氾濫原の地質や冬の寒さ、乾燥した空気が桑の育成に適しています。特に伊達地方の養蚕業は古くから盛んで百人一首に、「信夫文字摺絹(しのぶもじずりきぬ)」にかけて「みちのくのしのぶもぢずりたれゆえに みだれそめにし 我ならなくに」と恋の歌が読まれています。当時から京の都にまで知られていたことが伺えます。 江戸時代には京都に売出される「登せ糸」として西陣織にも使用されていました 養蚕業の発展に大きく貢献したのが「蚕当計」という温度計で、伊達の中村善右衛門が考案し、「温暖育」も容易になり生糸の品質と生産効率は飛躍的に向上しました。 

昭和に入ると化学繊維の普及により、転機が訪れ、需要が低下し桑畑も別の作物への転換が迫られた結果、「果物王国」へ変貌していった歴史があります。